皆さんこんにちは、緑和堂東京支店でございます。
今回ご紹介致します作品は、永楽善五郎作「金欄手 茶碗 五客」です。
善五郎という名前は、室町時代から続く京焼の家元の一つです。茶道に関わり三千家(表千家・裏千家・武者小路千家)に出入りする指物師・袋師など十の職家を表す「千家十職」の一つ土風炉師・焼物師であり、代々土風炉を制作してきました。当代は十七代となります。
こちらのお品物は、内側が染付という技法で絵付けされており、外側は赤色と金色で絵付けされております。赤を基調とした中に金色で描かれた魚が迫力がありながらも優雅に泳ぐ姿が魅力的な作品です。内側と外側で静と動を感じるような見てて飽きない見事な仕上がりとなっております。
底部には大日本永楽造の文字が書かれております。一点一点小さな作品ではございますので、縁部分がカケている事が多い作品ですが、こちらは綺麗な状態を保っております。作品と木箱の状態を考慮致しまして、今回の評価とさせていただきました。
緑和堂では永楽善五郎の作品を集めております。煎茶道具以外のお品物も幅広く取り扱っておりますので、お気軽にご相談下さいませ。