皆さん、こんにちは。緑和堂東京支店でございます。
今回ご紹介いたしますお品物は、諏訪蘇山作『青磁花瓶』でございます。
こちらのお品物は高さがおよそ15cmとなり、少し小ぶりなお品物となっております。
また底の部分に作家の名前の他新築の時に送られた記念の文字が入れられております。
今回の作品のように、新築や何歳記念・勤続何年記念など何かの記念品として作成された作品にはこのような文字が書かれる事がございます。
こちらの文字が入っておりますと、作家の作品としてほしい方からの需要は下がってしまいますが、外見では違いはまったくございませんので、そちらを気にしない方にはお求めやすい作品ではないかと思われます。
作品を収める木箱は、本来付属している「共箱」とは違い、作品に合わせて所有者の方が用意した「合わせ箱」と呼ばれるものとなります。
その為箱に書かれている文字も作家ご本人が書かれたものではなく、別の方が作品に合わせて書かれたものとなります。上記内容を考慮致しまして今回の評価となりました。
諏訪蘇山というお名前は代々受け継がれ、当代で四代となります。初代諏訪蘇山は明治から大正にかけて活躍した作家です。加賀藩士の家に生まれ、東京・石川・京都と各地をまわりながら作陶を続けました。
幅広い作品を手掛けておりましたが、中でも高く評価されたのが今回の作品でもある青磁の作品で「青磁の蘇山」と呼ばれるほどでした。