皆様、こんにちは。緑和堂東京支店でございます。
本日ご紹介するお品物は、柳海 剛 作 『花瓶』でございます。
柳海 剛さんといえば、高麗青磁作品の技術を現代に復活させたとされ、韓国の人間文化財(人間国宝)の方となり、とても鮮やかな作品を作られます。
高麗青磁とは王朝「高麗」の時代に制作された青磁釉を使用した陶磁器をさします。高麗以外の土地では作られることはなく、独自の変化をしてきました。王朝「朝鮮」時代には主流の焼物が変わってしまったことから技術が衰退していきました。
特徴として花鳥や草木をモチーフとした模様を象嵌などの技法にて表現されています。
柳海剛さんの作品は大きさや状態によってかなり変わってきます。
シンプルなデザインの作品より華やかなデザインの作品の方が人気が高く評価も上がります。
息子さんが二代目として継がれているのですが、初代と二代では評価が変わってくることがあります。
今作は初代の作品となりますが、比較的シンプルなデザインなものになります。作品の状態や箱の付属があることも査定ポイントとはなるのですが、今現代のご自宅でこのような大きな花瓶は飾られるスペースがなくなってきたことから少し需要が変わってきたこともあり、今回の評価は上記となります。