本日ご紹介する作品はマイセン 「陶板画 フルーツ ぶどう」です。
マイセンは、ヨーロッパで初めて硬質磁器を生み出したドイツの名窯で、1700年ごろにヨーロッパ発の白磁器を作成しました。白磁器を作る際に参考にしたのは東洋の陶磁器で、その中には日本が誇る陶器伊万里焼(現有田焼)も含まれており、柿右衛門なども参考に作られた過去を持っております。
ちなみにマイセンの作り上げる陶器のラインにシノワズリというシリーズがあり、そちらは東洋趣味と言い日本や中国作品を参考にしたラインとなっておりマイセンと柿右衛門の合作や、龍や鳳凰をモチーフにした作品が作られております。
今回の作品は、1700年頃から続くマイセンの白磁の美しさを前面に押し出した陶板画(プラーク)作品になります。マイセンの陶板画はプラークとも呼ばれており、マイセンのブランド力と絵付けの美しさから人気の高い作品となっております。
マイセンの陶板画(プラーク)作品の中で特に人気の高いラインが二つあります。それはアラビアンナイトとサマーナイトドリームです。この二つは童話のような物語を感じさせる作風が高く評価されております。
他にも有名なラインや評価の高いラインは多くありますが挙げていくとキリがないので今回の作品に戻りたいと思います。
今回の作品はフルーツシリーズのラインで、フラワーシリーズと合わせてマイセン作品の中で取引の多いラインになります。この二つのラインの特徴は、花の種類やフルーツの種類や数を選ぶことができることです。個数は最大で5個までと決まってはおりますが、好きな種類を自分で選ぶことができるのはこのラインの嬉しい特徴になります。
ぶどうはフルーツの中でも人気が高く選ばれることが多い果物ですが、評価はフルーツによって大きく変わるということはなく、フルーツの個数や使われているフルーツの種類数によって評価されます。
今回のお品物はぶどう1種類の作品ということもあり上記の評価となりました。