今回ご紹介させていただくお品物は、吉田幸央 作『彩色金銀彩 鉢』でございます。
吉田幸央さんは錦山窯四代目で、平成二十二年に日本伝統工芸展高松宮記念賞を受賞した「金襴手彩色皿」をはじめ、数多くの賞を受賞されている方です。
錦山窯の特徴としては、金をふんだんに使用した華やかな作風にあります。
陶磁器に金箔や金泥で文様を描き、釉を塗り焼き上げる『釉裏金彩』と呼ばれる技法が有名で、この技術を持つ、錦山窯三代目の吉田美統さんは国指定重要無形文化財保持者(人間国宝)の認定を受けております。
四代目の吉田幸央さんは、その三代目の技術を継承しつつ、より現代にあった柄や色彩の作品を制作されています。
しかし、人間国宝であった三代目の作品と比べると、残念ながら評価額は下がる傾向にあります。
今回は、作品の状態が良かったこと、共箱がある事、欠損が無い事を確認させていただき、上記の評価額となりました。
緑和堂では、錦山窯作品をはじめ、陶磁器作品を集めております。
また、掛軸、箱有の陶器・茶道具・陶器類・刀剣・甲冑・洋画・日本画など、幅広い商品ジャンルをお取扱いしております。ご不明なお品物は緑和堂までお問合せ下さいませ。