象牙は文字通り、実際の「象の牙」を使用した高級素材です。
元の一本牙の形状のものを加工し、印材や茶道具、美術品など様々なものに応用されています。
今回は「香炉」のお品物となり、細部までの丁寧な彫りに気品が表れております。
象牙製品には、一本牙を彫って加工する製品と細かい部品を繋ぎ合わせて形にするものがございます。基本的には、貴重な一本牙から直接彫り上げた前者の方が評価が高まりやすいです。
こちらの香炉も、火屋(蓋部分)や胴がそれぞれ牙から彫り上げたものであり、素材の味が最大限活きたお品物と言えます。
今回は上記の他、重さや状態の良さを考慮し、こちらの評価とさせていただきました。
象牙製品の取り扱いはワシントン条約で厳しく規制されており、象牙の一本物の牙をご売却する際には「登録証」が必要となります。
一本牙とは別に、既に加工された後の製品に登録証は必要ございません。