中村 宗哲 作『黒棗 惺斎花押』

中村 宗哲 作『黒棗 惺斎花押』
中村 宗哲 作『黒棗 惺斎花押』
作家名中村 宗哲
作品名黒棗 惺斎花押
買取方法出張買取
ご依頼地域愛知県長久手市

買取参考価格 10,000

※買い取り価格は当日の価格であり、その価格を保証するものではありませんので予め御了承下さい。

※状態や付属品の有無、買い取り方法などによって価格が変動いたします。

この査定金額になった理由

今回、ご紹介させて頂くお品物は中村 宗哲作『黒棗 惺斎花押』でございます。

こちらは、愛知県長久手市にお住いのお客様より出張買取のご依頼をしていただき、お買い取りさせて頂いたお品物になります。

中村 宗哲は塗師であり、千家十職の一人です。

初代は江戸時代まで遡り、元々は豊臣家の臣下の武士でありましたが、豊臣秀吉が征伐された大阪の陣より京都市中に静かな暮らしを求めたことが塗師を家業にするきっかけとなり、隣家が塗師である吉文字屋(吉岡家)で京都武者小路に生まれた八兵衛は千宗但の次男が千家に戻る際に娘と塗師の家業を託されました。
それ以後、宗哲と称して千家の塗師となりました。
歴代の宗哲の中で三代目は歴代のうち漆桶宗哲として有名で宝暦13年には後桜町天皇の即位の調度に蒔絵を施しました。
また、70歳の時には、なんと700点もの蒔絵を施して彭祖の棗と称されました。
初代の残した利休型の棗である標準型を明白化し、「利休型12器」や「如心斎判32器」の寸法や型は中村家の家宝として現在に受け継がれております。
十二代目は女性として初めて正式に中村宗哲を受け継いでおり、千家十職の中でも初めての女性当主となりました。
当代も女性の当主となっており、女性が加わることによって中村宗哲の新しい伝統が生まれていくことでしょう。

今回のお品物は、専用の木箱の蓋がありませんでしたが、お品物の出来が良く、保存状態も大変良かったため、今回の評価額となりました。

お品物自体の状態によっては評価額が変動致しますのでご了承下さいませ。 

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