龍文堂 造『鉄瓶』

皆様、こんにちは！緑和堂東京支店でございます。
今回、ご紹介致しますお品物はこちらになります。

龍文堂 造『鉄瓶』でございます。

龍文堂は江戸末期から昭和初期にかけて8代続いた鉄瓶製造の高級メーカーです。
江戸末期に初代・四方龍文が京都で蝋型鋳造によって鉄瓶を造ることを創案したことが龍文堂のはじまりだと言われております。
二代目の四方安之助の下には亀文堂創始の亀文堂正平や、鉄瓶の作家として名高い秦蔵六がおり、現代でも有名作家として人気を博しております。

龍文堂は人気高級鉄瓶なだけに贋作も多く存在しています。本家で制作された鉄瓶は、蓋にも本体にも龍文堂の銘があるので分かりやすいのですが、分家で製造された鉄瓶は蓋にだけ龍文堂の銘があります。その為、蓋は本物、本体が偽物というとても見分けるのが難しい形で贋作が出回ってしまっているのです。
龍文堂を見分ける際は、真贋を鑑定できる実力のある鑑定士に査定してもらうことをお勧めしております。

今作は、蓋や本体に龍文堂の銘がしっかりと刻まれている為、本家の作品であることが分かります。
また、色は落ちてしまいましたが、象嵌の技法で模様が施されております。本来は金色に輝く美しい作品であったのでしょう。
龍文堂の鉄瓶は共箱が無くても10万円前後の買い取りが可能です。
作品の状態などを判断させていただき、上記評価額となりました。

緑和堂では、龍文堂をはじめ、茶道具作品を集めております。
また、掛軸、箱有の陶器・茶道具・陶器類・刀剣・甲冑・洋画・日本画など、幅広い商品ジャンルをお取扱いしておりますので、遺品整理やコレクションの整理にはぜひ、弊社緑和堂までお気軽にお問合せくださいませ。