皆様、こんにちは。緑和堂東京支店でございます。
本日は、『染付算木手水指』をご紹介させていただきます。
まず算木手の説明をさせて頂きます。
算木手(さんぎで)とは、算木と呼ばれている占いや中国数学の際に使われた計算道具の名称となります。中国では紀元前から使われ、日本ではそろばんが使われるようになる前の時代に使われており、縦横に向きを変えて使います。四角い木の棒がモチーフになっていることから名称が付いたとされています。
道具として使用されてきたものをデザインとして取り入れているところは、今の時代では想像の付かない作成された時代の遊び心が感じられます。
茶道具の一つである水指の作品には、柄などがしっかりと入ったデザイン性の高い物が多く、今作は算木をモチーフとしている為、比較的おとなしいデザインだと思います。
評価と致しまして、今作は残念ながら作家不明のものでした。しかし今作はサイズも大きく、専用の箱があり、保存状態が良く綺麗な状態でしたので、上記の評価額とさせていただきました。
緑和堂では茶道具作品を集めております。作家不明の作品でもご相談ください。
また掛軸、箱有の陶器、陶磁器類、刀剣、甲冑、洋画、日本画など幅広いジャンルのお取り扱いを致しております。コレクションの整理や遺品等をお片付けで出てきましたお品物等ございましたら、お気軽にご相談して下さいませ。