皆様、こんにちは。緑和堂東京支店でございます。
本日は吉田宗利(華正)作『二季鳥 蒔絵 大棗』をご紹介させていただきます。
まず二季鳥と蒔絵の説明をさせて頂きます。二季鳥とは、鳥の雁の異名となります。
渡り鳥である雁が秋ごろになると北方から来る姿を現し、春になるとまた北方へと帰っていく、一年に二つの季節を日本にて過ごしていく姿から二季鳥とつけられたとされています。
次に蒔絵とは、漆工芸の代表的な加飾技法のひとつとなります。漆を用いて絵や柄を描き、漆で描いた絵が固まらない間に金属粉を使用して装飾します。粉を蒔くことから蒔絵とついたとされています。
吉田宗利さんは伝統的な花鳥風月や古典を参考にした絵柄と、自ら考案した新しい茶道具の制作を行っています。今作ではデザインとして、ススキの風で揺れている姿や雁の優雅に飛ぶ姿を美しく作成された一品だと思います。買取と致しまして、共箱があったことや保存状態が良く奇麗な状態であったことから上記の評価額となりました。
緑和堂では、吉田宗利(華正)さんの作品をはじめ、茶道具作品を集めております。
作家不明の作品でもご相談ください。
また掛軸、箱有の陶器、茶道具、陶磁器類、刀剣、甲冑、洋画、日本画など多岐にわたりお取扱いがございますので、ご自宅・ご実家の整理で出てきましたお困りなお品物等ございましたらお気軽にご相談して下さいませ。