皆様、こんにちは。 緑和堂 名古屋支店でございます。
今回、ご紹介させて頂くお品物は初代 山田 常山 造『朱泥 急須』になります。
こちらは名古屋市にお住いのお客様よりご依頼をいただき、お譲り頂きましたお品物になります。
山田常山は初代常山から現在の五代目である山田想まで急須造りに携わってきた名家であり、三代目山田常山は人間国宝にも認定されています。
初代常山(1868-1942)は伊奈宗助の製陶工場で水野龍助、伊藤善之助に師事し、作陶を学びます。後に鯉江方寿の金島山製陶所で技を磨き、数年で独立します。中国風の急須を得意とし、開祖である吉原葭州の娘は初代常山の妻であったことから吉原葭州が篆刻を施した作品も数多くあります。
二代常山(1897-1961)は本名を山田誠といい、轆轤を父である初代常山に、篆刻を祖父吉原葭州に学びました。大正中頃からは小常山と名乗り、初代没後から二代常山を名乗ります。
三代常山(1924-2005)は本名を山田稔といい、初代常山に陶芸を学び、1947年頃から父二代目と同じく小常山を名乗り、二代目没後三代目常山を名乗ります。1998年国指定重要無形文化財保持者(人間国宝)の認定を受けました。
四代常山(山田絵夢)と五代常山(山田想)は山田常山の良き後継者となり、先代の遺志を受け継ぎ、現在も全国の個展で作品を発表し続けています。
今回のお品物は残念ながら木箱がありませんでしたが、初代 常山の急須であり、人気の作品となりますので、今回の評価となりました。
専用の木箱(共箱)があればさらに高評価が期待できるお品物となっております。
ご自身のコレクション整理やお片付けで出てきたお品物等ございましたら、是非お気軽にお問合せ下さいませ。
お客様からのお問合せ心よりお待ちしております。