皆様、こんにちは。 緑和堂 京都本店でございます。
今回、ご紹介させて頂くお品物はルネ・ラリック 作 鉢『朝顔』になります。
こちらは京都市山科区にお住いのお客様からご依頼をしていただき、お譲りいただきましたお品物になります。
ルネ・ラリックは19世紀から20世紀にかけて活躍したフランスのガラス工芸作家です。
アールヌーヴォー期・アールデコ期とガラス工芸の分野で世界に多大な影響を与えた作家と言っても過言ではないでしょう。
彼は元々宝飾職人として名を馳せ、アールヌーヴォーが最高潮に達した1900年ののパリ万博で、その名は世界へ知れ渡ります。
そんな彼が本格的にガラス工芸作家として歩み始めたのは50歳を過ぎてからでした。折しもアールヌーヴォーからアールデコへと時代が変わっていきます。
宝飾職人として駆け抜けたアールヌーヴォーという時代を経て、新たに踏み出したアールデコ期はガラス工芸作家として歩みます。
そこから、ラリックの代表作品とも言うべき花瓶はもちろん、彫刻やランプ、生活雑貨と様々なガラス製品を作り続け、その名声は過去に築いてきたものを大きく凌駕するほどでした。
今回のお品物はルネ・ラリックの作品の中でも、シンプルながら技術の高さが光る作品です。ルネ・ラリックの代名詞とも言うべきオパルセントガラス技法を用いて、三輪の朝顔がガラスに封入されたように見えます。広がった花弁の円と鉢の縁の円が二重円を築き、それも美しさを引き上げています。
箱も専用の箱があったため、今回の評価となりました。
箱がない場合や状態によっては評価が変動致しますのでご了承下さいませ。
ご自身のコレクション整理やお片付けで出てきたお品物等ございましたら、是非お気軽にお問合せ下さいませ。
お客様からのお問合せを心よりお待ちしております。