エミール・ガレは、19~20世紀にかけて活躍したフランスのガラス工芸作家です。
今回のお品物は、被せガラスとグラビュールやエッチングという技法を用いた作品です。
何層ものガラスを被せ、それを錐のような先端の尖ったもので削ったり、酸で溶かしたりして下の層を表出させることで、立体的で不思議な色合いのものになります。
草花をメインとするのがガレの作風であり、茶入という器からもジャポニズムの影響が良く見てとれます。
ガレ作品だとランプや花瓶といったお品物が特に人気を持ちます。
今回は茶入作品であり、箱は「合わせ箱」と呼ばれる後から作られた箱であったたこともあり、上記の評価額となりました。