十一代 三輪 休雪 作『萩掛花入』

皆様、こんにちは。 緑和堂 名古屋支店でございます。
今回、ご紹介させて頂く商品は十一代 三輪 休雪 作『萩掛花入』になります。

こちらは千種区にお住いのお客様よりご依頼をしていただき成立致しました。 

三輪休雪という名は、萩焼窯元・三輪当主が代々襲名している陶芸作家としての名称で、単に休雪（きゅうせつ）とのみ呼ばれることもあります。
十一代 三輪 休雪は人間国宝に認定されています。

三輪家の歴史は古く江戸時代から400年続く伝統的な窯元です。世襲制の当主も13代続いておりますが、400年の道のりの中で一度衰退したといわれるまでに落ち込んだことがあります。そこから再度萩焼を盛り立てたのが10代目休雪と11代目休雪です。その最大の功績は「休雪白」と呼ばれる純白に近い萩焼でした。白萩釉を使用することで作り出す白は、まさに春の雪解けを感じさせる温かみのある仕上がりとなっています。

後に10代目と11代目の休雪は人間国宝にも指定され、現当代の13代目休雪にも休雪白は引き継がれ、白萩釉を使用し「休雪白」が作り出す渾身の純白、ダイナミックな造形美と、使い込むことで顔を変える「七化け」と呼ばれる萩焼の特徴を生かした作品が数多く輩出されるようになってきました。

今回のお品物は、人間国宝である十一代休雪の品物ということ、傷や汚れも無い状態で、専用の木箱もありましたので、上記の評価となりました。
共箱がない場合や状態によっては評価が変動致しますのでご了承下さいませ。