皆様こんにちは、緑和堂東京支店です。
本日ご紹介する作品はエミール・ガレ作「エナメル彩 花瓶」です。
ガレは、19世紀ごろに活躍したフランスのガラス工芸家です。
ヨーロッパで19世紀ごろに流行した、美術運動である「アール・ヌーヴォー」の巨匠と呼ばれています。
エミール・ガレの作品は、海外アーティストの作品の中で、日本で最もコレクション・コレクターが多いと言われおり、日本でも馴染みの深い作家でもあります。
今回の作品はエナメル彩という技法が用いられている作品になります。
ガレが登場した当時のガラス界では、透明なクリスタルガラスが人気を博していました。そんな中でガレが最初に挑んだ技法が「エナメル彩」で、ガラス質の絵の具を低温で焼き付けることによって絵画のように筆で描くことができます。
エナメル彩はガレの得意とする昆虫や植物などの自然を表現するにはうってつけの表現方法でした。ガレの扱う技法は多くありますが、エナメル彩はガレの名を広めた技法であり、ガレの作品の中で最も評価される作品ともいわれています。
クリスタルガラスの透き通った美しさではなく、絵画表現とでも言うべき芸術性の高い作品は、ガラスをまとった絵画や彫刻と言えるくらい複雑で精密な芸術品です。今回の作品は、得意の自然表現が美しいガレらしい作品で、サイズも大きく傷や汚れの無い状態でしたので上記の評価額となりました。
緑和堂では、ガラス製品を始め絵画、茶道具、掛軸、刀剣、甲冑等幅広い分野の骨董品をお取扱いしており、またブランド品も大歓迎です。
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