皆様、こんにちは。 緑和堂 名古屋支店でございます。
今回、ご紹介させて頂く商品は水月窯 造『赤絵 花入』になります。
こちらは名古屋市にお住いのお客様より成立致しましたお品物になります。
水月窯は、平成 22 年2月、唯一の美濃窯伝統的窯業生産を行う窯であるとして、多治見市無形文化財に指定されました。
こちらの窯は、国重要無形文化財(人間国宝)荒川豊蔵が、昭和 21 年に多治見市虎渓山町に開いた窯です。開窯から現在に至るまで、荒川豊蔵氏と豊蔵氏の二人のご子息が中心になり、全工程を手作りで行う伝統的窯業生産を守り続けてきました
荒川豊蔵という人物は、日本で最初に人間国宝に認定された内の一人で、昭和を代表する美濃焼の陶芸家として有名です。
水月窯の運営は、実質、二人の息子が中心になって行い、荒川豊蔵は、たまに水月窯にやってきては、大萱(おおがや)の窯では焼くことのできない染付、粉引、赤絵、唐津などの作品を作陶していたそうです。志野の復興に人生をかけ、実際に復興を成し遂げた荒川豊蔵ですが、志野や桃山陶にとどまらず、美濃の伝統を技術的な面から研究し現在に伝え残したという新しい視点での荒川豊蔵を感じられるお品物となっております。
今回のお品物は、水月窯の赤絵の品物ということ、傷や汚れも無い状態で、専用の木箱もありましたので、今回の評価額となりました。
共箱がない場合や状態によっては価格が変動致しますのでご了承下さいませ。