皆様、こんにちは。 緑和堂 名古屋支店でございます。
今回、ご紹介させて頂く商品は申 正熙 作『井戸茶碗』です。
東郷町にお住いのお客様から出張買取のご依頼をしていただき、成立致しましたお品物となります。
申正熙(シンジョンヒ)は、韓国で最初に高麗茶碗を再現した陶芸家です。
高麗陶器は当時、世界最高水準にあり、その素朴で温かみのある作品は多くの韓国人に愛され、日本でも茶人からその雅趣が高く評価され、国宝的な存在として数々の名品が珍重されております。
申正熙は,1930年に韓国慶南泗川に生まれます。
1954年に韓国内に残る二百余の古窯を訪ね歩き、窯の構造を調べ、埋もれた陶片を掘り出して当時の陶土や釉薬を研究しました。
彼の作品は、井戸、三島、鉄絵、辰砂など幅広く、いずれも500年の時を超えて、当時の光彩を放っています。
韓国政府は彼を韓国陶芸界を代表する陶芸家と位置付け、その作品を同国を訪れる各国元首や、ローマ法王に記念品として贈り、釜山・金海空港の貴賓室五室に飾ることにしています。
今回のお品物は申 正熙の得意とする井戸茶碗という事、保存状態も大変良く、表千家の尋牛斎(久田宗也)の書付もあった為、上記の評価額となりました。
お品物自体の状態によっては価格が変動致しますのでご了承下さいませ。
緑和堂では、申 正熙の作品を集めております。
もちろん、それ以外のお品物もお取扱い可能ですので、ご自身のコレクション整理やお片付けで出てきたお品物等ございましたら、是非お気軽にお問合せ下さいませ。
お客様からのお問合せスタッフ一同、心よりお待ちしております。