皆様、こんにちは。 緑和堂 京都本店でございます。
今回、ご紹介させて頂くお品物は十四代 酒井田柿右衛門 作 『濁手 桜花文 花瓶』になります。
こちらは大阪府東大阪市にお住いのお客様より出張買取のご依頼をしていただき、成立したお品物となります。
十四代酒井田柿右衛門は有田焼の作家ですが、その特徴は「濁手」です。
柿右衛門と記された作品は数多くありますが、それらは窯元、つまり弟子などが作った作品です。柿右衛門の作品は素地の白地部分が真っ白なのですが、酒井田柿右衛門の本人作は薄っすらとクリーム色のような味わいになります。米の研ぎ汁のような色、とも言われますが、これが『濁手』と言われる所以です。
国内だけでなく海外での評価も高く、後に『色絵磁器』の重要無形文化財、すなわち人間国宝に認定されます。
今回のお品物は十四代酒井田柿右衛門の本人作の中でも、得意とする色味と絵柄になります。
桜の花は紅と淡い黄色で彩られ、葉の青と緑がその佇まいを際立たせています。凛と咲く姿は清廉ながらも、濁手の淡い白が全体を優しく包み込むことで、観る者にどこか安心感も与えてくれます。
箱が共箱で状態もとても良いことから、上記の評価額となりました。
共箱がない場合や状態によっては価格が変動致しますのでご了承下さいませ。
緑和堂では、各代の酒井田柿右衛門の作品を集めております。
もちろん、それ以外のお品物もお取扱い可能ですので、ご自身のコレクション整理やお片付けで出てきたお品物等ございましたら、是非お気軽にお問合せ下さいませ。
お客様からのお問合せ心よりお待ちしております。