皆様こんにちは、緑和堂東京支店です。
今回、ご紹介致します商品は、後藤瑞巌 作「侘助茶碗」になります。
作者の後藤瑞巌さんは、明治から昭和にかけての臨済宗の僧です。
今回のお品物のように茶道具の作成を行っていますが、作品として高い価値が付くものは書になります。大徳寺などの有名な寺で役職についていたりなど、位としても高い評価を得ていた瑞巌の書は5万円を超える金額で取引されます。
今回のお品物のような茶道具の場合は、千家のお墨付きがあると高値での取引が可能です。というのも、後藤瑞巌さんは千家とのつながりがあり、裏千家15代家元の鵬雲斎の名付け親は後藤瑞厳さんであると言われており、そのつながりから後藤瑞元作、14代家元淡々斎の書付の品が多く残されています。このような作品でしたら書と同じくらいの、10万円前後での評価額も付く可能性がございます。
今回の作品はお茶道具で千家の書付も無く、侘助茶碗という事で装飾も豪華絢爛という事ではなく質素な美しさを体現した作品でしたので上記の評価額となりました。