皆様、こんにちは!緑和堂東京支店でございます。
今回、お客様から譲りただいた商品はこちらです!
藤城清治 作「太陽とこびと」のリトグラフでございます。
藤城さんは、こびとなどをモチーフにした可愛らしい絵柄が特徴の影絵作家になります。
1924年生まれ。1936年に慶應普通部に入り仙波均平氏に水彩画、油絵、エッチングを教わりました。1940年に慶應大学経済学部予科(高校)に入りパレットクラブに入部し、ピカソ、マチスなどのモダニズムに影響を受けました。1941年~42年にかけて独立美術協会展、国画会展、春陽会展等に入選しその才能を開花させていきます。
1943年に5期海軍予備学生として、滋賀海軍航空隊に入隊、翌年少尉になりましたが、遊び心満載の藤城さんは、海岸防備に付いた九十九里浜にて、少年兵達と一緒に人形劇を演じて遊びながら芸術への情熱を絶やさずに過ごしていました。終戦後は大学へ戻り、パレットクラブ、児童文化研究会で油絵と人形劇の制作活動に励みました。
影絵と出会ったのは1946年、慶応の講師で人形劇研究家の小沢愛圀氏がアジアの影絵芝居を紹介したのがきっかけです。そこから日曜日の教会で影絵芝居を演じるようになり、大学卒業後に劇団「人形と影絵の劇場ジュヌ・パントル」を結成。1948年に「暮らしの手帖」に影絵を連載したことにより藤城さんの名前は広く知れ渡る事となりました。
今回は藤城さんサイン入りのリトグラフです。焼けや欠損などがなく商品の状態が良い為、上記の評価となりました。