杉本 貞光 造『黒 茶盌』

皆様、こんにちは。 緑和堂 名古屋支店でございます。
今回、ご紹介させて頂く商品は杉本 貞光 造『黒 茶盌』になります。

杉本貞光は日本の美意識の1つである「詫び寂び」。
これを陶芸というジャンルを通して表現しようとしている日本の陶芸家です。

「長次郎風黒茶碗」「光悦風赤茶碗」「高麗茶碗」「織部茶碗」と数多くの作品を作陶している杉本貞光ですが、その背景には京都にある大徳寺の立花大亀老師（たちばなだいきろうし）という僧との出会いがありました。

杉本貞光の陶歴は30歳代の時、古い信楽の壺に魅了され陶芸家を目指し、信楽山中に穴窯を築窯したところから始まります。
39歳の時に大徳寺の立花大亀老師に出会い教導を受け、「桃山時代に返りなさい」と老師に言われた一言を機に、作陶する上で目指す場所は「詫び寂びの世界」だと決心し、以後、「詫び寂び」を永遠のテーマとして現在も桃山陶を研究、追及し続けています。

今回のお品物は杉本貞光の作品の中でも人気が高い黒の茶碗であるという事。傷や汚れも無く、専用の木箱もありましたので、今回の評価となりました。
共箱がない場合や状態によっては評価が変動致しますのでご了承下さいませ。