皆様、こんにちは、緑和堂東京支店でございます。
10日に降った雪も、翌日の温かな日差しに照らされ、すぐに溶けてしまいました。1月の降雪時よりも影響が少なくて一安心です。気温の低い日には、まだ降雪の可能性がございますので、日々天気には注意していきたいと思います。
今回ご紹介する作品は、浦辻賢二(不賢斎)の手がけた作品「国宝待庵 古材 八角茶器」でございます。裏蓋には妙喜庵「武田士延」の箱書がございます。指物師と活躍する浦辻賢二の作品で、素材には国宝茶室の「待庵」の古材を用いて製作されました。これは地震の影響による修繕を行った際、取り除かれた木材を利用して造られたという経緯がございます。
作品自体とても保存状態が良く、共箱も新品同様の色合いであった為、今回の評価となりました。
近年コロナの影響により、茶道教室をやめる方が多くいらっしゃいます。その為茶道具類のご依頼が以前よりも増加しております。今回ご売却いただきましたお客様も、茶道をやめられるという理由でお売りいただきました。商品の供給が増えた事により、相場もコロナ以前と比較しますと低下する傾向にあります。
そんな中でも緑和堂ではお客様の愛用されていた作品を少しでも高くお取り扱いできるよう努力しております。お客様と金額のご相談の上、折り合いがつかない場合にはご売却いただかなくても問題ございません。お客様の気持ちを重視し対応させていただきます。