皆様、こんにちは。 緑和堂 名古屋支店でございます。
今回、ご紹介させて頂く商品は鈴木 蔵 作『 志野 』茶碗になります。
こちらは名古屋市にお住いのお客様よりご依頼をして頂きましたお品物になります。
鈴木蔵は1994年に重要無形文化財『志野』保持者に認定され、人間国宝となった人物です。
鈴木蔵は1934年に釉薬の研究者で岐阜県の陶磁器試験場の技師であった鈴木通雄の息子として生まれます。釉薬の知識や志野のテスト試料など非常に恵まれた環境に育ち、高校を卒業後、父である鈴木通雄が技術部長を任されていた丸幸陶苑(加藤幸兵衛の陶芸部試験室)へと入社し、父の窯業開発研究室の助手として働きます。そこで本格的な陶土や釉薬、専門知識などについて学びました。
人間国宝、加藤卓男の父である加藤幸兵衛からも作陶の教えも受けます。
鈴木式現代ガス窯焼成の研究開発を考案するなど、真摯で非常にまじめな研究姿勢や人柄も評価され1994年に人間国宝に認定されました。
今回のお品物は鈴木蔵の代表的な『志野』茶碗であり、傷や汚れも無く、専用の木箱もありましたので、今回の評価となりました。