皆様、こんにちは。 緑和堂 名古屋営業所でございます。
今回、ご紹介させて頂く商品は藤原 啓 作『備前 緋襷茶碗』になります。
こちらは名古屋市にお住いのお客様よりご依頼を頂きましたお品物になります。
藤原 啓は40歳から作陶を始め、僅か31年後の71歳で重要無形文化財「備前焼」保持者に認定され、人間国宝となった大変有名な備前焼の陶芸家です。
こちらの茶碗の緋襷「ひだすき」とは備前焼特有の模様の事で、うす茶色の素地に赤、茶、朱色などの線が「たすき」のようにかかった模様の事を表します。
この技法は備前の中でも特に難しく、素地に藁を巻いてサヤ(陶器を焼くための容器)に入れて焼くと、炎や灰が直接当たらない為、作品全体は素地に近いうす茶色に焼け、藁が当たった箇所は緋色に発色し模様が出来る仕組みになっております。
今回のお品物は藤原 啓の備前茶碗に緋襷模様が綺麗に表れており、傷や汚れも無く、専用の木箱もありましたので、今回のご評価となりました。また親子で作陶されている為、藤原雄の作品も弊社にてお取り扱い可能となります。