皆様こんにちは。緑和堂東京支店です。
本日ご紹介するお品物は「笹倉鉄平作 グリチーネ」です。光の情景画とも呼ばれる笹倉鉄平の作品は、美しい街並みと優しい光の印象でまるでそこに旅をしたように思えてしまう作品です。
今回の「グリチーネ」もイタリアのオルタ湖畔の街のレストランを題材にしていて、散歩中に音楽と花の香りに誘われてたどり着いたレストランという雰囲気が感じられます。ちなみにグリチーネとは藤色という意味で、レストランに咲いていた藤の花が笹倉鉄平のインスピレーションを掻き立てたことは間違いないでしょう。
オルタ湖で描かれた作品はもう一つあり「オルタ・サン・ジュリオ」がそれにあたります。こちらは中国展画集の表紙にもなった作品で、笹倉鉄平が気に入っていた街だったことがうかがい知ることができます。
このように笹倉鉄平の描く作品は実際にモチーフとなった場所が存在するからこそ、その一枚からいろいろなイメージを見るものに与えることができます。それが笹倉鉄平作品から感じる旅情の正体ではないでしょうか。