三代目 徳田八十吉は、九谷焼の常識を破る彩色を取り入れた作家です。
例えるならオーロラのような、青を基調としたグラデーションは、一目で八十吉作品だと取れるほどに個性的です。
壷の底部には赤字で「九谷 八十吉」の銘が書かれていますが、こちらは「八十吉」襲名後から人間国宝に認定される前までに使われていた銘となります。
晩年ほど作品の評価は高まり、
①人間国宝認定後
②八十吉襲名後~人間国宝認定前
③八十吉襲名前(徳田正彦時代)
の順に評価額が高くなります。
その他、サイズや形状によっても評価が変動します。
今回は比較的小さなサイズの作品となり、制作時期の他、専用の箱が付随していたことも考慮しこちらの評価となっております。