皆様こんにちは、緑和堂関東営業所です。
本日ご紹介する商品は「沈壽官作 錦手秋草文花瓶」になります。
こちらの作品は、鹿児島で400年以上の歴史を誇る薩摩焼の花瓶になります。薩摩焼が生まれた背景には悲しい理由があることをご存じでしょうか?1598年に豊臣秀吉が行った朝鮮出兵(慶長の役)の際に日本に連れてこられた朝鮮人技術者達が、日本で生きていくために作り上げた陶器が薩摩焼です。
今回の作品の作者「沈壽官の初代」に当たる人物も日本に連れてこられた技術者の一人でした。始まりは悲しいものでしたが、その後の薩摩焼は12代沈壽官の貢献などもあり海外での評価を獲得し、日本の陶器といえば「サツマ」と言われるほど普及しました。海外で評価を得たことで、薩摩焼は日本各地で作られるようになりました。その中でも日本らしさを感じられるきらびやかな絵を施した京薩摩が今でも人気を博しています。今回の作品は京薩摩ではなく通常の薩摩焼ですが、薩摩焼の歴史を積み上げてきた沈壽官の14代目の作品のため上記の評価となりました。