皆様こんにちは、緑和堂関東営業所です。
本日ご紹介する商品は、先日もご紹介させていただきました藤原雄の「備前 茶碗」になります。
前回の商品紹介の際は、備前焼の「古き良き」日本の心をお話しさせていただきましたが、備前焼のすばらしさはまだまだ伝えきれていないと思い、再び備前焼の作品に出合えたこの機会にお話しさせていただきたいと思います。
備前焼には一つとして同じものがないというのはご存じでしょうか?人が作るものなので同じものなど存在しない、そう言われればどの作品もそうなのですが、備前焼は人の手が入り込めない自然に任せた部分が存在するのです。それが焼き味の景色です。焼き味の景色とは作品の模様のことです。
備前焼は、焼成の際に作品の置く位置によって、灰を被り窯変が生じる箇所が出てきます。この窯変は人の手によって作り出すことは出来ないので、自然に任せた模様が作り出されます。今回の作品でいうと木箱側の下の赤っぽい部分になります。この窯変によって備前焼は唯一無二の作品が出来上がります。これも備前焼の大きな魅力です。ここまでの説明で気づく方もいらっしゃると思いますが、備前焼の価値はこの窯変に左右されるといっても過言ではありません。今回の作品も人間国宝の作品ではありますが、そういった観点から上記の評価となっております。