皆様、こんにちは。緑和堂名古屋支店です。
今回のご紹介させていただくお品物は、鈴木五郎 作 『織部皿』になります。
鈴木五郎は愛知県豊田市の出身で、地方の伝統工芸である織部焼・瀬戸焼にオリジナリティーを組み込んだ作品がとても有名です。16歳で作陶をはじめ、日展に入選後、出品を重ね、1969年にはアメリカのロサンゼルスにて個展を開き、ロサンゼルスの土を使い焼き上げたロス織部などを発表しました。五郎の「五」に千利休の「利」と古田織部の「部」からオリジナル技法「五利部(ごりべ)」を編み出すなど、その独創的な感性で陶芸をアートとして昇華させた日本を代表する陶芸家の一人です。全国各地で個展も開かれており、茶碗や茶入れなどシンプルな作品を作っている中、高さ1メートルを超える大壷の作品など、独自の世界感を表現している作品も数多く作られています。
そんな方が作られた今回のお品物「織部焼」は桃山時代に岐阜県の土岐市付近で始まり、主に美濃地方で生産された陶器になります。
この緑色がとても特徴的で、見る人を虜にするような、何か引き込まれそうな、とても不思議な色合いになっています。
状態は非常に良く綺麗な状態でした。しかし古典的なシンプルなデザインの作品と比べますと、独自の路線を表現している作品のほうが相場が高い傾向にあります。